本金箔の定色を使用した総金箔製の什器を制作です。
金箔加工の後、鏡面のトップコートでコーティング。
丈夫なコーティングで天場にディスプレイ可能です。
高透明ガラスはエッチングで柄入れ。
ガラス越しに金箔を魅せる贅沢な逸品です。
本金箔定色を約500枚使用です。
内部には冷蔵庫を納めています。
ガラスは現場で仕立てです。
黒塗りのディスプレイ台に背板は唐紙を使用。 照明器具も特殊加工で。
ガラスに施したエッチングの柄が金箔の表面のに影を落とします。
マールブランシュ北山本店http://www.malebranche.co.jp/の新たな顔となる存在感で す。
シルシルミシル特別版で取り上げられました。
この映像。そう。当店の現場写真です。
先日、TV朝日のシルシルミシルですって電話が。
ブログの写真を提供してほしいと。
JPEGで欲しいとのことで「いいよ」と。
いつの放送かな~って思ってまして。
放送は一瞬でしたね。
過酷な現場作業は面積も広いんで見栄えはするね。実際は工房内での仕事よりはるかに難易度高いねん。
放送の中でもありましたが金箔の接着剤に漆を使います。
自社工房では商品に合わせて漆を乾かす環境を作れますが、現場では環境に合わせて職人が材料の選定などを感覚で行います。難しいねんで!現場は!
そんなこともあって"いい絵"が撮れるんですけどね。金箔がいっぱいあるほうが迫力あるやん!
ええよ!サムエ。似合ってる!
現場は慣れてるし、技術も一流のエエやつ。背が低いし天井届くか心配やったけどそこはなんとか。
漆を塗りたくってます。
金箔の接着剤として漆を使います。
近年いろんな塗料が開発されていますが、使いなじんで、一番エエ味になってくれるのはやっぱり漆の箔押しかな。
ここで、先駆けて施していた、すり上げが効いてくる。
すり上げ後は拭きあげしやすく、ムラが出にくい。したがって金箔の光沢も均一になるって要領どす。
ゲッツ君が拭きやすいようにこちとら汗ながしとんねん。
後加工しやすい状態でバトンタッチ。これ鉄則。
最初は余裕やったゲッツ君。しか~し壁のでかさに疲れてきたゲッツ。
最後のほうはワシのボケもほったらかしどす。
漆が乾いてしまうと箔がひっつかへんし。頑張れゲッツ。
継ぎ目の金箔を掃除してます。
うまい箔押し師はこのとき継ぎ目がピシッとそろうねん。
お疲れ!
ワシの作業中はほこりだらけやし、漆にかぶれてもらったら気の毒やし「近寄らんとき!」って言いまくりどす。
それに対して金箔押しになるとお客さんが!ギャラリーが!
いつもそうやねん!
箔屋がエエとこ持って行きよるねん。
たしかに綺麗に並んでいく様は見ごたえあるもんね。
ええねん。縁の下で。
そして完成。
やっとこさ完成です。
大掛かりな制作になりまして、7週間の工期となりました。
制作の中で大変なことといえば商品の移動です。
われわれは分業制で、それぞれの工房に品物を持ち込んで作業します。
各工程ごとに"引っ越し"並みの商品移動をしなくてはいけません。
写真には2台しか撮っていませんが全部で6台制作しました。
写真の製品で1450×450、高さ1000ミリです。キャラバンで2台分積めません。
また、引き出しの重いこと。。。
移動させるたびに外します。
そしたら場所とるし。。。
マジで引っ越し屋してました。
金箔の輝きと、古色で表現したグラデーション、鏡面の艶やかさ。。。
魅力を写真でお伝えしたいのですがなかなか。。。うまいこといきません。
写真ってほんまに難しいね。
そして古色。
スペースに限りがありますので2台しか並べられませんでしたが、納品場では3台並びます。3台で一つの"絵"になるように創っています。
1450が3台で4250のスケールです。
これは見ごたえありますよ。マジで。
背面は店舗のショーウインドにぴったり寄せられるのでお店の外からでも見えると思います。(たぶん。。。)
通りがかりの方が、興味持って店内をのぞいていってもらえたら、価値ありますね。そんな思いを込めて創っていました。
納品させていただくお店が、どうか賑わいますように。
鏡面の向こう側に金箔の"薄さ"や手工芸の"気配り"、などなどいろいろな味わいをとじこめてあります。
気合いの入った逸品のお披露目は5月初めに大坂で。