お預かり当初の状態です。
ガラスのリペアーをお願いしました。
作業中の写真を撮っていただきました。
とても古いガラスで、非常に薄く、所々ひび割れもあり、扱いが難しいと。
すごく丁寧に、新品同様に仕上げていただきました。エコップさん感謝です
こちら完成状態。
見比べていただきますと"黒"が多くなってます。この状態が制作当初の状態と考えます。修復作業しますと、昔の状態が分かることも。
この商品は一度修復され、お預かり当初の"塗り分け"となったようです。
基本窪み部分は黒です。蝋色仕上げを施しました。
赤色の朱塗りは特注の朱漆をご用意しました。若干濃い目の朱で、光沢を控えめに。
朱塗りと黒塗りのバランスがいいですね。
ガラスもまるで存在していない様なクリヤーに。
大塚司教に喜んでいただけますかな。
京都 河原町教会の教会聖品を漆塗り替えします。
あらかじめ、中央にはまっていたガラスを外し、磨き直しをお願いしました。大変古いガラスらしく、ところどころ亀裂が見られ、扱いが難しいらしいです。ですが、「任せとけ!」と快くお引受けいただいました。心強いです「㈱エコップ」
本体も木地直し。パーツごとをよく見ますと欠落している部分が多くあります。
馴染みの木工所で本来、あるはずのパーツを新しく作り、補填します。ほぞ組が緩んでいたり歪みがでているので矯正。
本格的な修復作業が始まります。
京都河原町三条教会にお邪魔してきました。
大塚司教にお声いただきまして。
漆塗りの聖品がいたんでいるので見に来て欲しいとのことです。
大切に保管されている、聖人のお骨を収めた聖品です。
年代物の漆塗りで、部分的に下地の剥離が見受けられますが、
丁寧に作られていて、保管状況も良いので年代物の割には綺麗です。
朱塗りがメインに面が黒塗り。
時間が経つと朱塗りは赤いろが淡く変化していきます。
現状の朱塗りは50年以上前の漆塗りにもかかわらず色の濃い朱塗りが残っています。
おそらく、制作当初はメッチャ濃い朱塗りが施されていたと感じます。
新品同様の修復をご依頼いただき、後日お預かりすることに。
お骨など大切な品は三条教会にお預かりいただきます。
さ~て。
大塚司教から直々のご依頼。気合入れて修復します。
シルシルミシル特別版で取り上げられました。
この映像。そう。当店の現場写真です。
先日、TV朝日のシルシルミシルですって電話が。
ブログの写真を提供してほしいと。
JPEGで欲しいとのことで「いいよ」と。
いつの放送かな~って思ってまして。
放送は一瞬でしたね。
過酷な現場作業は面積も広いんで見栄えはするね。実際は工房内での仕事よりはるかに難易度高いねん。
放送の中でもありましたが金箔の接着剤に漆を使います。
自社工房では商品に合わせて漆を乾かす環境を作れますが、現場では環境に合わせて職人が材料の選定などを感覚で行います。難しいねんで!現場は!
そんなこともあって"いい絵"が撮れるんですけどね。金箔がいっぱいあるほうが迫力あるやん!
ええよ!サムエ。似合ってる!
友達から襖の縁を直してほしいと依頼が。 数寄屋造りのエエ家でした。
庭に趣味のコケを植えて楽しんでると。
拝見した庭は手入れの行きとどいた見事なお庭。 大きな松を中心に、これまた大きな石をレイアウト。そこをコケが覆ってます。お庭の手入れも自分でしてるらしい。手間かかるね。好きじゃないと出来ひんね。
玄関の襖の縁が傷んでて・・
お客さんを迎える玄関がこれじゃ~って。
確かに傷んでるね。見た感じ、下地が寿命きてるな。
(写真の色がおかしい。。ご勘弁を)
一般的には襖換えの時も縁は取らないらしいね。
しか~し。
今回のミッションは縁の漆の塗り替えで、取らんことには仕事できん!
ナンギした。マジで。
木地が古いし、ボロボロに崩れそうやのにデッカイ釘を山盛り打ってあるし。
あ~とか、こ~とか・・・。。
なんとか外しました。
ようやく修復にかかります。
まずは傷んだ下地や、漆をとことんまで剥がします。剥がしかたが甘いと新しく施す下地が引っ張り上げて根こそぎ浮いてきます。そうなったらオーマイガット。
修復ならではの極めて地味で重要な作業。新品はこんな作業、必要ないもんね。そやねん。修復のほうが手間かかるねん。意外でしょ。
ちょちょっとしたらすぐ出来る。ってみんな思ってるねん。よっぽど状態が良かったら漆の塗り替えだけでエエ物もあるけど、大半はこんな状態になります。
上は剥がし作業前。下は作業後です。ほぼ木地。これが原状。パット見た瞬間、こ~なるな~って察しはついてたね。
さて。
友達からの依頼、気合い入れていくで!
現場は慣れてるし、技術も一流のエエやつ。背が低いし天井届くか心配やったけどそこはなんとか。
漆を塗りたくってます。
金箔の接着剤として漆を使います。
近年いろんな塗料が開発されていますが、使いなじんで、一番エエ味になってくれるのはやっぱり漆の箔押しかな。
ここで、先駆けて施していた、すり上げが効いてくる。
すり上げ後は拭きあげしやすく、ムラが出にくい。したがって金箔の光沢も均一になるって要領どす。
ゲッツ君が拭きやすいようにこちとら汗ながしとんねん。
後加工しやすい状態でバトンタッチ。これ鉄則。
最初は余裕やったゲッツ君。しか~し壁のでかさに疲れてきたゲッツ。
最後のほうはワシのボケもほったらかしどす。
漆が乾いてしまうと箔がひっつかへんし。頑張れゲッツ。
継ぎ目の金箔を掃除してます。
うまい箔押し師はこのとき継ぎ目がピシッとそろうねん。
お疲れ!
ワシの作業中はほこりだらけやし、漆にかぶれてもらったら気の毒やし「近寄らんとき!」って言いまくりどす。
それに対して金箔押しになるとお客さんが!ギャラリーが!
いつもそうやねん!
箔屋がエエとこ持って行きよるねん。
たしかに綺麗に並んでいく様は見ごたえあるもんね。
ええねん。縁の下で。
そして完成。
中塗り。上塗りと。
本来、塗師屋としての作業はここまで。
ここからは鏡面仕上げの職人にバトンタッチし、"すりあげ"するのが一般的です。
しか~し!わたしがやっちゃいます。
わざわざ京都から職人を呼ばなあかんし。。
【金箔下の"すりあげ"】
すりあげとは刷毛目やほこりを除去し、できる限り平滑な状態を創る工程です。
塗師屋の塗りのままでも問題なく箔押し作業は可能ですが、さらに丁寧に仕上げるため、すり上げの工程を施します。
工法は企業秘密どす。
伝統工芸の知恵やもんね。守らなアカン!
さすがに箔押しはデキマヘン。
専門屋に登場してもらいま。
つぎは現場の金箔押しをお見せすんで。
では行ってきます。
水砥ぎができたら天井を廻っている幅木と立て隅の四分一をへらつけ。隅をピチットつけるように。これでヘラ付けは終了。
半田地は極端な乾燥に強くないです。
夏場のジメジメした多湿状態からエアコンでいっきにドライ。この繰り返しでダメージを受けます。まだエアコンが無い時代からの工法ですもんね。
半田地を守ってやるためサーフェーサーでコーティング。下地を守りながら研磨シロを創ります。
そして研磨。
平滑に。平滑に。
この段階で下地終了。
金箔貼った時にウネウネに見えるかスカッとするかはこの段階で決まっています。
せっかくの金箔仕上げですしスッキリしときたいね。
さて。
漆塗りします。
なんで。
塗りあがりの状態へジャンプです。
ピカピカでしょ。まだ乾いてません。
乾くと艶が引く艶消しの漆を塗ります。
京都では金箔押し仕上げの場合は金箔の発色をストレートに見せるため、艶消しの漆塗りを施します。
まだウエットな状態なんで鏡みたいに映ってます。これで下地の状態がリアルに分かります。ピシッとしてるね~。ワイルドだろ~。
東京での初出展となる見本市「IFFTインテリアライフスタイル」を終え、京都へ戻って参りました。
今回はGケースを2台展示しました。
手前に総銀箔製、奥に漆塗り製を展示。
ブースデザインは日頃お世話になっているデザイナーにお願いしました。
声をかけますと、大半の方が。「え。いいんですか」と応えます。
漆の肌触りと銀箔のGケースを触り比べて、双方ともに驚きがあったようです。
漆はしっとりな感じ。
肌触りは上品です。
銀箔製は、見た目が金属的なのに対し、肌触りはやわらかいかんじで、温かみがありますね。
ケースの中は空っぽにしてあります。
「何が飾ってあるの」ってお客さんもいたね。
いろんな人がいましたよ。
つづく。
リビング&デザイン展は盛況でした。
いろんな企業の作品が並び、リビング&デザイン展のブースの中でも異色?でしたが、常にお客様で賑わっていたと思います。
今回は"裏方"にまわって、各企業さんの作品の引き立て役。
ごったがえし。常にこんな感じでした。
欲を言えばふたコマ欲しかった。。
角コマでも収容しきれへんし。
こんだけお客さんが入ってくれると、ブースの外からは商品が全く見えてへんし。
DM送ったお客さんも来てくれました。
「なんで松田が引き立て役にまわってんの?」なんて意見も。
しかし、これがええんです。実際に商業施設に施工した場合、商品を引き立てて、価値のあるしつらえとなります。共同出展の皆様には喜んでもらえたかな。次回はもっと大きなスペースで、のびのびした出展にしたいな。
まいどおおきに。
今日は一日大坂をあるいてました。 最近、大坂へ来ることが多くなりまして、
土地勘を養うために良く歩きます。
まず京都から京阪で天満橋。
二時間弱お邪魔して、そこから北浜へ移動。サンワカンパニーさんが証券取引所の
近くにあります。
そして本町へ。
御堂筋をてくてくと。
いつも時間に追われて街並みを良く見てません。今日はゆっくり歩いてみました。
ずいぶん路上駐車が無くなり、道が広くなったように感じました。
おしゃれなお店もずいぶんありますね。
本町で打ち合わせの後、中之島へバック。。
そこから梅田までも歩きました。
近い順にうかがえると沢山歩かなくていいんですが。。
歩いたで。。今日は。。
スーツに革靴、両手にかばんとサンプル抱えて。。
足の小指の爪が!!。
被災地の皆さんはこんなもんやないですね。
日常の事を、もうひと頑張りすることが、今の僕たちができる復興への支援かも。
爪が。。